Amazonで「ホリパッド PC」と検索した瞬間、画面を埋め尽くす似たようなコントローラーの群れ。HPC-061、HPC-062、HPC-055、NSW-326……型番の羅列を前にして、ブラウザを閉じかけた経験はないか。
俺も昔、まったく同じ状況に陥った。「安いからホリパッドでいいか」と適当に1台選んだ結果、スティック配列が自分に合わなくて3日で使わなくなった。結局もう1台買い直して、無駄に5,000円が消えた。たかがコントローラーで5,000円。痛い授業料だった。
だからこそ、この記事を書いている。ホリパッドは「安いコントローラー」じゃない。「必要十分なコントローラー」だ。ただし、自分の用途に合ったモデルを選ばなければ、俺と同じように買い直す羽目になる。
この記事を読み終わる頃には、「自分が買うべきホリパッドはこの1台だ」と迷いなく言えるようになっている。全モデルのスペック比較、純正コントローラーとの本音の比較、そして「ホリパッドが向かない人」まで、正直に全部書いた。

ホリパッドってどれも安いし、どれ買っても一緒でしょ?テキトーにポチっていい?



その考えが一番危ない。同じホリパッドでも機能も配列も全然違う。「用途に合ってるかどうか」で満足度が天と地ほど変わるぞ。
ホリパッドがPCユーザーに選ばれる3つの理由
「なぜホリパッドなのか」を語る前に、はっきり言っておく。PCゲーム用コントローラーの王道は、ぶっちゃけXboxコントローラーだ。Steam公式がXbox配列を標準サポートしている以上、これは動かない事実だ。
じゃあなぜ、それでもホリパッドを選ぶ人がいるのか。理由は3つある。そしてこの3つを知ったうえで「自分に合うかどうか」を判断してほしい。
コスパが異次元――4,980円で背面ボタン・連射・1000Hzポーリングレート
ホリパッドのPC専用モデル(HPC-061/062)は、税込4,980円だ。この価格で何が付いてくるかを見てくれ。
- 背面ボタン2つ:好きなボタンを割り当てられる。FPSなら「ジャンプ」と「しゃがみ」を背面に振れる
- 連射・連射ホールド機能:3段階の速度切替(毎秒5/10/20回)対応
- 1000Hzポーリングレート:一般的なコントローラー(125Hz)の8倍の速度で入力を送信
- 4プロファイル保存:ゲームごとにボタン設定を切り替えられる
- ヘッドセット端子搭載:コントローラーにイヤホンを直接挿せる
正直、最初にスペック表を見た時「4,980円で1000Hz対応って、何かの間違いじゃないか?」と二度見した。Xboxコントローラーのポーリングレートはデフォルトでたったの125Hz。価格は約7,000〜8,000円。つまりホリパッドは半額以下の値段で、入力速度は8倍ということになる。
もちろん、1000Hzの恩恵を体感できるかは人による。だが「同じ値段帯の他社製品にこの機能はない」という事実は、ホリパッドのコスパを証明している。
XInput/DirectInput両対応で、ほぼ全てのPCゲームで使える
PC用コントローラーを買う時、地味に重要なのが「XInput対応かどうか」だ。



XInputとDirectInputって、何が違うんですか?名前は聞いたことあるんですけど…



簡単に言えば、XInputはXboxコントローラーの入力規格、DirectInputはそれ以前の古い規格だ。今のPCゲームの大半はXInputを前提に作られてる。XInput非対応のコントローラーだと、ボタン配置がめちゃくちゃになったり、そもそも認識しなかったりする。
ホリパッドのPC専用モデル(HPC-061/062)には、本体側面にXInput/DirectInput切替スイッチがある。基本はXInputモードにしておけば、Steamゲームのほぼ全てがそのまま動く。古いゲームでDirectInputが必要な場合も、スイッチを切り替えるだけで対応できる。
この「両対応」は地味だが強い。安い中華製コントローラーだとDirectInputしか対応していないものがあり、Steamで認識させるのに四苦八苦する。ホリパッドならその心配は要らない。
Xbox配列・PS配列を「選べる」のはホリパッドだけ
これがホリパッド最大の独自性だと思っている。
PC専用モデルには2種類ある。HPC-061(スティッククロスタイプ)は左スティックが上、十字キーが下のXbox配列。HPC-062(スティックストレートタイプ)は左右スティックが下に並ぶPS配列。
XboxコントローラーはXbox配列しかない。DualSenseはPS配列しかない。当たり前だ。だがホリパッドは「今まで使い慣れた配列」を選ばせてくれる。
この差は想像以上にデカい。俺は元々PSユーザーだったから、Xbox配列のコントローラーを初めて握った時、左スティックと十字キーの位置が逆で脳がバグった。1週間使っても慣れなかった。配列の違いは「慣れれば大丈夫」で片付けられるレベルじゃないんだ。
逆にXbox/Switch育ちの人がPS配列を渡されたら同じことが起きる。自分が慣れた配列を選べるのは、コントローラー選びにおいて「最強のアドバンテージ」だ。
【正直に言う】ホリパッドのデメリットと「向かない人」
ここからは耳が痛い話をする。ホリパッドの良い点だけ並べて「おすすめです!」と締めくくる記事は山ほどある。だが俺は、欠点を隠す気はない。ホリパッドには明確な弱点がある。そしてその弱点が致命的な人もいる。
振動機能が一切ない――没入感を重視するなら純正を選べ
ホリパッドは全モデルで振動機能が搭載されていない。これが最大のデメリットだ。
「振動なんてオマケだろ?」と思うかもしれない。確かに、ジャンルによってはそうだ。だがジャンルによっては、振動がないと「何か足りない」感覚になる。



振動なしってそんなにヤバいの?別になくてもゲームできるじゃん



ジャンルによる。FPSやってる奴の半数近くは振動をオフにしてプレイしてる。エイムがブレるからな。だがレースゲームで路面のフィードバックが来なかったり、RPGで重い一撃のインパクトが手に伝わらなかったりすると、確実に物足りなく感じる。
振動の有無がゲーム体験に影響するかどうか、ジャンル別にまとめた。
| ジャンル | 振動なしの影響 | 判定 |
| FPS / TPS | エイム精度が上がる。プロは振動オフが主流 | 問題なし |
| 格闘ゲーム | 操作精度に影響なし。入力速度が重要 | 問題なし |
| アクションRPG | 攻撃のインパクトがやや薄く感じる | 人による |
| レースゲーム | 路面フィードバックが来ない。没入感が落ちる | やや不向き |
| アドベンチャー / ストーリー系 | 演出の一部が欠ける。PS5のDualSenseとの差が顕著 | やや不向き |
| 2Dゲーム / インディー | ほぼ影響なし | 問題なし |
結論を言えば、FPS・格ゲー・2Dゲームがメインなら振動は要らない。RPG・レースがメインで没入感を重視するなら、素直にXboxコントローラーかDualSenseを買え。ここだけは無理にホリパッドを推さない。
有線モデルが大半――無線が必要ならワイヤレスホリパッド for Steam一択
ホリパッドのPC対応モデルで無線接続できるのは、ワイヤレスホリパッド for Steam(HPC-055)の1モデルだけだ。価格は7,980円。ホリパッドの中では最も高い。
「コードが邪魔」「ソファからプレイしたい」という人には有線は厳しい。ただし、有線にもメリットがあることは押さえておいてほしい。
- 入力遅延がゼロ(無線はどうしても数msの遅延が発生する)
- 充電切れの心配がない(対戦中にバッテリー切れは最悪だ)
- バッテリー非搭載のため軽い(長時間プレイで疲れにくい)
- 接続が安定している(Bluetoothの干渉問題がない)
デスクの前に座ってPCゲームをやるスタイルなら、有線の方がむしろ理にかなっている。ケーブル3mもあるから、よほどの距離でなければ問題ない。「無線=正義」とは限らないんだ。
スティックが滑りやすい・トリガーが浅い――対策はある
Amazonや価格.comのレビューを見ると、「スティックが滑る」「LT/RTトリガーのストロークが浅い」という声がちらほらある。これは事実だ。
スティックの滑りについては、Amazonで数百円で売っているスティックカバーを装着すれば一発で解決する。むしろ純正コントローラーでもスティックカバーを使っている人は多い。ホリパッド固有の問題というより、好みの問題に近い。
トリガーの浅さは、ゲームによっては気になるポイントだ。特にFF14のクロスホットバーは、トリガーの深押しで別のパレットに切り替える仕組みのため、ストロークが浅いと誤操作しやすくなる。FF14メインの人は、設定でトリガーの閾値を調整するか、クロスホットバーの操作方式を変更することで対処できる。
要するに、これらのデメリットは「使えないレベル」ではなく「対策可能なレベル」だ。知っておけば問題ないし、知らないと「なんか微妙だな」で終わってしまう。だから先に伝えた。
【用途別】PC用ホリパッド、お前が買うべきはこの1台だ
ここからがこの記事の本題だ。ランキング形式で「1位はこれ!」とやる気はない。お前の用途を見て、それに合った1台を選べ。それだけで失敗は防げる。
まず全体像を把握するために、主要モデルのスペック比較表を見てくれ。
| モデル | 価格 | 接続 | 配列 | 背面ボタン | 連射 | ジャイロ | 1000Hz |
| HPC-061(Xbox配列) | 4,980円 | 有線 | Xbox型 | 2つ | ◯ | ✕ | ◯ |
| HPC-062(PS配列) | 4,980円 | 有線 | PS型 | 2つ | ◯ | ✕ | ◯ |
| HPC-055(Steam無線) | 7,980円 | BT+有線 | Xbox型 | 4つ | ◯ | ◯ | ✕ |
| NSW-326(FPS) | 約4,000円 | 有線 | Switch型 | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
| HPC-059(格ゲー) | 6,480円 | 有線 | ― | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| NSX-005(TURBO) | 約3,500円 | 有線 | Switch型 | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
ここから先は、自分の用途に近いセクションだけ読めばいい。
初めてのPCコントローラー → HORIPAD for Windows PC(HPC-061 or HPC-062)
PCゲーム用の最初の1台を探しているなら、答えはこれだ。HPC-061(Xbox配列)かHPC-062(PS配列)のどちらかを選べばいい。
4,980円で背面ボタン、連射機能、1000Hzポーリングレート、4プロファイル保存、ヘッドセット端子まで付いてくる。この価格帯でこれだけの機能を持っているコントローラーは、正直ほかにない。
配列の選び方はシンプルだ。
- PS育ちの人 → HPC-062(ストレートタイプ=PS配列)
- Xbox / Switch育ちの人 → HPC-061(クロスタイプ=Xbox配列)
- 特にこだわりがない人・PC初コントローラーの人 → HPC-061(Xbox配列)
迷ったらHPC-061を推す理由がある。SteamのUI自体がXbox配列を前提に設計されているからだ。画面上のボタン表示がA/B/X/Yで出てくるため、Xbox配列のコントローラーを持っていた方が直感的に操作できる。PS配列だと「画面にはAと出てるけど、手元の位置は×ボタン」という変換が必要になる。
もちろん、PS配列が体に染み付いている人は無理にXbox配列にする必要はない。体が覚えている配列の方が、圧倒的にストレスが少ない。
FPSをメインでやる → ホリパッド FPS for Nintendo Switch/PC(NSW-326)
Apex Legends、VALORANT、Call of Duty――PCでFPSをパッドでやるなら、このモデルが刺さる。
NSW-326の最大の特徴はモーションエイム機能だ。コントローラーを傾けることで、スティック操作だけではカバーしきれない微細なエイム調整ができる。スプラトゥーンのジャイロ操作をイメージしてもらえればわかりやすい。
さらに背面ボタンが搭載されているから、右スティックから指を離さずにジャンプやしゃがみを入力できる。FPSにおいて「エイムしながらジャンプ撃ち」は基本テクニックだが、通常のコントローラーだと右手親指をスティックから離してボタンを押す必要がある。背面ボタンがあれば、この問題が解消される。
価格も約4,000円と、FPS特化コントローラーとしては破格だ。Scufやレイザーの背面ボタン付きコントローラーは1万円を軽く超えるから、入門用としてこれ以上のコスパはない。
ワイヤレス+ジャイロが必要 → ワイヤレスホリパッド for Steam(HPC-055)
「有線は嫌だ」「ジャイロも使いたい」――その条件を満たすホリパッドは、HPC-055の一択だ。
Bluetooth接続でワイヤレスプレイが可能。ジャイロセンサー搭載で、対応ゲームなら直感的な操作もできる。充電はUSBケーブルで行い、有線接続も同時に可能なデュアル対応だ。
7,980円はホリパッドの中では最も高いが、同等機能の他社製品と比べれば安い。Xboxコントローラー(約7,000〜8,000円)は無線対応だが背面ボタンがない。8BitDo Ultimateシリーズ(約6,000〜8,000円)は同価格帯の競合だが、ホリパッドはSteam公式ライセンスを取得している分、互換性の安心感がある。
ただし注意点もある。Amazon等のレビュー評価は3.6/5.0とやや分かれている。「Bluetooth接続が不安定」「ファームウェアアップデートが必要」という声もあるため、安定性を最優先するなら有線モデル(HPC-061/062)を選んだ方が確実だ。
格闘ゲームをやる → ファイティングコマンダー OCTA(HPC-059)
ストリートファイター6、鉄拳8、ギルティギア ストライヴ――格ゲーには格ゲー用のコントローラーがある。
ファイティングコマンダー OCTAの特徴は3つ。
- 天面6ボタン配置:格ゲーに最適化されたレイアウト。6ボタン同時押しが楽
- 8角ガイド方向キー:斜め入力が正確に入る。波動拳コマンドのミスが減る
- 高耐久マイクロスイッチ:格ゲー特有の激しいボタン入力に耐える設計
6,480円はホリパッドの中ではやや高めだが、アーケードスティック(アケコン)を買えば1万円以上する。パッド勢で格ゲーをやるなら、現状これ以上にコスパの良い選択肢は思い浮かばない。
なお、格ゲー特化モデルなので連射機能や背面ボタンは搭載されていない。格ゲー以外の用途で使うなら、HPC-061/062の方が汎用性が高い。
Switch 2とPCの両方で使いたい → ホリパッド TURBO(NSX-005)
2025年6月発売の最新モデル。任天堂Switch 2の正式ライセンスを取得しつつ、Windows PCにもXInputで対応するという二刀流だ。
価格が約3,500円からと、全モデルの中で最安クラスなのも魅力的。「Switch 2もPCも1台で済ませたい」という人にはドンピシャだ。



1台で2つのプラットフォームに対応できるのは嬉しいですね。これで十分な気がします。



気持ちはわかるが、注意しろ。TURBOは機能がシンプルだ。1000Hzポーリングレートやヘッドセット端子は非搭載。PC専用の機能をフルで使いたいなら、PC専用モデル(HPC-061/062)を選んだ方がいい。「両対応」は便利だが「特化」には敵わない。
まとめると、「PCでのゲーム体験を最大化したいならPC専用モデル」「Switch 2と兼用で手頃に済ませたいならTURBO」という住み分けだ。
ホリパッド vs 純正コントローラー、本音で比較してみた
「結局、Xboxコントローラーとかの純正品を買った方がいいんじゃないの?」
この疑問を持つのは自然だ。実際、PCゲーム用コントローラーの定番はXboxコントローラーだし、PS5のDualSenseも人気がある。ホリパッドは純正品と比べてどうなのか、忖度なしで比較する。
vs Xboxコントローラー――「振動」と「ワイヤレス」に3,000円の価値を感じるか
| ホリパッド HPC-061 | Xbox ワイヤレスコントローラー | |
| 価格 | 4,980円 | 約7,000〜8,000円 |
| 接続 | 有線のみ | 無線+有線 |
| 振動 | なし | あり |
| 背面ボタン | 2つ | なし |
| ポーリングレート | 1000Hz | 125Hz(デフォルト) |
| 連射機能 | あり(3段階) | なし |
| プロファイル保存 | 4つ | Xbox Accessoriesアプリで対応 |
| ヘッドセット端子 | あり | あり |
| Steam互換性 | ◎ | ◎(最高レベル) |
Xboxコントローラーの強みは「振動」「ワイヤレス」「Steamとの圧倒的な互換性」の3つ。この3つに約3,000円の差額分の価値を感じるなら、Xboxコントローラーを買え。
逆に、「振動は要らない」「有線で構わない」「背面ボタンと1000Hzの方が嬉しい」という人には、ホリパッドの方が合理的だ。特にFPSプレイヤーは、振動オフ+低遅延+背面ボタンのホリパッドの方がパフォーマンスが上がる可能性がある。
どちらが「良い」ではなく、どちらが「自分に合う」かだ。
vs PS5 DualSense――ハプティックフィードバックは唯一無二だが、価格は2倍
PS5のDualSenseは正直、コントローラーとしての完成度がバケモノだ。ハプティックフィードバック(触覚振動)とアダプティブトリガー(抵抗可変トリガー)は、他のどのコントローラーにもない唯一無二の体験を提供する。
ただし、問題点もある。
- 価格が約10,000円超。ホリパッドの約2倍
- PCゲームでハプティック・アダプティブトリガーに対応しているタイトルは限定的
- 一部の古いPCゲームではDualSenseが認識されない、またはボタン表示がXbox基準になる
- Steam以外のランチャー(Epic Games Store等)では追加設定が必要な場合がある
PS5も持っていて、PS5とPCでコントローラーを兼用したい人にはDualSenseが最適解だ。だが「PC専用で1台買いたい」なら、ホリパッドの方がコスパもPC互換性も上だ。
vs Switch Proコントローラー――PC用途ならホリパッドの方が賢い
Switch ProコントローラーをPCで使っている人は意外と多い。Bluetooth接続すれば一応動くし、握り心地も評判がいい。
だが、ここに落とし穴がある。



プロコンPCで使ってるんだけど、たまに接続が勝手に切れるんだよな…ランクマの途中でブチっと切れた時はマジで叫んだ



それ、プロコンが公式にはPC非対応だからだよ…Bluetooth接続で「動いてるだけ」の状態。ホリパッドのPC専用モデルならXInput正式対応だから、その問題は起きないよ
Switch ProコントローラーはあくまでSwitch用だ。PCでも使えるが、公式サポート外。接続の安定性、ボタン表示の対応、ファームウェアアップデートのPC対応――どれも「自己責任」の範囲になる。
約7,500円のプロコンを「PC非対応で」使うくらいなら、4,980円のホリパッドPC専用モデルを「正式対応で」使った方が、あらゆる面で合理的だ。
ホリパッドをPCに接続する方法と、ハマりがちな落とし穴
「買ったのに使えない」は最も避けたい事態だ。ホリパッドの接続は基本的に簡単だが、初心者がハマりがちなポイントがいくつかある。先に知っておけば、届いた瞬間からスムーズにプレイできる。
有線モデルの接続方法(USB差すだけ…だが注意点がある)
有線モデル(HPC-061/062、NSW-326、NSX-005等)の接続は極めてシンプルだ。
コントローラーのUSBケーブルを、PCのUSB Type-Aポートに差し込む。USBハブや延長ケーブルは使わず、PC本体のポートに直接差すこと。ハブ経由だと認識しないトラブルが報告されている。
HPC-061/062の場合、本体側面にXInput/DirectInput切替スイッチがある。通常はXInputモードにしておけばOK。Steamゲームの大半はXInputで動作する。古いゲームやエミュレーターを使う場合のみDirectInputに切り替える。
Windows 10/11なら、ドライバは自動でインストールされる。タスクバーに「デバイスの準備ができました」と表示されれば完了。追加ソフトのインストールは不要だ。
以上で終わりだ。本当にこれだけ。ただし「USBハブを使わない」「XInputモードになっているか確認する」の2点は忘れるな。この2つで9割のトラブルが防げる。
ワイヤレスホリパッド for SteamのBluetooth接続手順
ワイヤレスモデル(HPC-055)は少し手順が多いが、それでも5分あれば終わる。
中央のSteamロゴボタンを3秒間長押し。LEDが点滅したらペアリング待機状態になる。
Windows設定 → Bluetoothとデバイス → デバイスの追加 → 「HORIPAD STEAM」を選択してペアリング。PCにBluetoothが内蔵されていない場合は、USBのBluetoothアダプタ(別売り)が必要だ。
Steamを起動し、設定 → コントローラ で「HORIPAD STEAM」が認識されているか確認。認識されていればセットアップ完了だ。
注意点として、ファームウェアのアップデートは有線接続+Steamモードの状態でしかできない。初回接続時にファームウェアを最新にしておくと、接続の安定性が大幅に改善される場合がある。
Steamで認識しない時の対処法5選
「接続したのにSteamでコントローラーが動かない」——初心者が最もパニックになるポイントだ。焦る必要はない。原因はたいてい5つのどれかだ。
① Steam側のコントローラー設定を確認する
Steam → 設定 → コントローラ → 「一般的なコントローラのSteam入力を有効にする」がオンになっているか確認。
② ゲーム個別のSteam入力設定を切り替える
ライブラリ → ゲームを右クリック → プロパティ → コントローラ → 「Steam入力を無効にする」に変更してみる。ゲームによっては逆にSteam入力が干渉していることがある。
③ USBポートを変えてみる
USBハブを使っている場合はPC本体に直接差す。USB 2.0とUSB 3.0のポートを入れ替えてみるのも有効。
④ 他のUSB/Bluetooth機器を一旦外す
別のコントローラーやBluetoothデバイスが干渉している場合がある。一旦すべて外してからホリパッドだけを接続してみる。
⑤ デバイスマネージャーでドライバを確認・更新する
Windowsキー+X → デバイスマネージャー → 「ヒューマンインターフェイスデバイス」または「Xbox コントローラー」に表示されているか確認。「!」マークが付いている場合はドライバの再インストールが必要。
大半のケースは①か②で解決する。それでもダメならHORI公式サイトのサポートページを確認するか、HORI Device Managerアプリでファームウェアを更新してみてくれ。
【Q&A】ホリパッド×PCでよくある質問に全部答える
- Switch用のホリパッドはPCでも使えますか?
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モデルによる。ホリパッド FPS(NSW-326)とホリパッド TURBO(NSX-005)はPC対応を公式に謳っている。それ以外のSwitch専用モデル(ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch等)は公式にはPC非対応だ。USBで物理的に接続すれば認識する場合もあるが、動作保証はない。PC用途ならPC対応を明記しているモデルを選んでくれ。
- ホリパッドでFF14は快適にプレイできますか?
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基本的にはプレイ可能だ。ただし、LT/RTトリガーのストロークが浅めのため、クロスホットバーの「深押し切替」がシビアに感じる場合がある。FF14側の設定で「ホールドタイプ」に変更するか、トリガーの閾値を調整することで改善できる。また、背面ボタンにターゲット切替やジャンプを割り当てると操作が楽になる。
- ホリパッドの耐久性はどのくらいですか?
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ホリパッドは高耐久アナログスティックとボタンを採用しており、通常の使用であれば2〜3年は問題なく使える。ただし、格闘ゲームなどで激しい入力を繰り返す場合、方向キーのへたりが早くなることがある。日本メーカーのため、万が一の初期不良には国内サポートで対応してもらえる安心感がある。
- ホリパッドとXboxコントローラー、初心者にはどちらがおすすめですか?
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予算に余裕があり、振動やワイヤレスが欲しいならXboxコントローラー。コスパ重視で、背面ボタンや低遅延が欲しいならホリパッド。正直、初心者がどちらを買っても大きな後悔はない。「自分がどのジャンルのゲームをメインでやるか」で決めてくれ。FPSメインなら振動不要のホリパッドが有利、RPGメインなら振動ありのXboxコントローラーが有利だ。
- ホリパッドのスティック配列、Xbox型とPS型どちらを選ぶべきですか?
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今まで使い慣れたハードの配列を選べ。PS育ちならHPC-062(ストレートタイプ)、Xbox/Switch育ちならHPC-061(クロスタイプ)。特にこだわりがない場合はXbox配列(HPC-061)を推奨する。SteamのUIがXboxの A/B/X/Y 表示を基準にしているため、Xbox配列の方が画面と手元の操作が直感的に一致する。
- ワイヤレスホリパッド for Steamの遅延は気になりますか?
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Bluetooth接続のため、有線と比べれば数msの遅延は発生する。ただし、カジュアルにゲームを楽しむ分にはまず気にならないレベルだ。ランク上位を目指すガチFPSプレイヤーなら有線一択だが、それ以外のジャンルなら問題ない。遅延が心配な場合は、USBケーブルを繋いで有線モードで使えば遅延はゼロになる。
まとめ:ホリパッドは「自分の用途を知っている人」の最適解
ここまで読んでくれたなら、もう「どのホリパッドを買うべきか」は見えているはずだ。最後に、用途別のおすすめを改めてまとめておく。
| あなたの用途 | 買うべきモデル | 価格 |
| 初めてのPCコントローラー(Xbox配列派) | HPC-061 | 4,980円 |
| 初めてのPCコントローラー(PS配列派) | HPC-062 | 4,980円 |
| FPSをメインでやりたい | NSW-326 | 約4,000円 |
| ワイヤレス+ジャイロが必要 | HPC-055 | 7,980円 |
| 格闘ゲームをやりたい | HPC-059 | 6,480円 |
| Switch 2とPCで兼用したい | NSX-005 | 約3,500円 |
ホリパッドは「安いコントローラー」じゃない。「自分の用途に合った機能を、必要十分な価格で手に入れるためのコントローラー」だ。
振動がないのは事実だ。ワイヤレスの選択肢が少ないのも事実だ。だが、それらを必要としない人にとって、ホリパッドのコスパは他の追随を許さない。4,980円で背面ボタン・1000Hzポーリングレート・4プロファイル保存が手に入るコントローラーは、2025年現在ほかに存在しない。
逆に、振動が欲しい人、ワイヤレスが譲れない人、RPGやレースゲームの没入感を最大化したい人は、素直にXboxコントローラーやDualSenseを検討してくれ。そちらの方が幸せになれる。ホリパッドに向かない人に無理にホリパッドを勧めるつもりはない。
大事なのは「自分がどんなゲームを、どんな環境でプレイするか」を知ることだ。用途を知ったうえで選んだ1台は、値段に関係なく最高のパートナーになる。



いいか、コントローラー選びで後悔しないコツはたった一つ。「自分の用途から逆算すること」だ。それさえ守れば、5,000円のホリパッドでも10,000円の純正でも、どっちを選んでも正解になる。